黒陶 小学校での授業

黒陶<小学校での陶芸体験授業>

 2008年10月花ノ木小学校6年生の図工で<黒陶>の授業を行いました。楽焼き用の窯を使い、釉薬を掛けず、 無釉の状態で仕上げます。ポストファイリングの効果で、生地に煤を吸着させ黒陶に仕上げます。 子供達には目の前でみるみる変化して行く様子に声を上げ喜んで頂きました。
 動画は2018年9月、焼成時の様子です。
*ポイント
 今回のテーマは<動物を作ろう>です。あまり繊細に作りすぎると欠け等が生じます。又、成形後ドロ団子の要領で
 スプーン等で磨きを加える事で光沢を出す事が出来ます。磨きの作業も子供達にも楽しい作業です。
黒陶
1 窯の全体図です。構造は楽焼きの窯と同じです。
子供達との体験ですので安全面に配慮します。
黒陶
2 作品を慎重に窯の中に詰めていきます。窯の中に約10点の作品が入りました。
図工
3 熱いよね!だけど頑張って!作品を落とさないように窯から取り出します。
黒陶
4 窯の中の温度は約800度です。服装は必ず、長袖、長ズボンです。
黒陶
5 (ポストファイリング)
作品をおが屑の上に置き、さらに上にもおが屑を掛け、約1時間程蓋を閉め、煤を吸着させます。
黒陶
6 やけどだけには注意して欲しいのですが、炎にむかう姿はいつの間にかさまになっています。
黒陶
7 ポストファイリングにはブリキの衣装缶が便利です。早く冷やすため、水を掛けています。
黒陶
8 完全に冷えた状態で作品を取り出します。おが屑や余分な煤を水で洗い流します。
*授業について
今回は6年生を対象に授業のアシスタントとして参加させて頂きました。3クラス119名の参加で無事怪我も
なく焼成する事が出来ました。1クラスの授業進行は、成形は3時限、焼成2時限です。

*成形での注意点
粘土の選択は非常に重要で、成形しやすい事と急熱急冷に耐える素地である事です。ポストファイリングの状態で、急冷させる事になるのであまり厚みをもたせない事もポイントです。

*黒陶焼成・授業アシスタントのお問い合わせ 
<堀井陶芸> 
TEL/FAX 0563-52-2900